30代の専業主婦・Bさんは、夫と子供2人とともに、都内の私鉄沿線にある3階建ての低層マンションに住んでいる。決め手となったのは住環境と安全面だった。
「タワマンが建てられているのは、埋め立て地などの新興エリアが多い。その分、近所に歴史ある商店街がないし、自然も少ない。子供の教育を考えると昔からの商店街があって、マンション住人以外の人とも日常的に交流できて、安心して遊べる環境のほうがいい。また、今後年を取ることを考えると、高層マンションでは足腰が弱り、地震があった時などに無事に避難できるか不安です。エレベーターに頼らずに、簡単に外に出られる中低層マンションのほうが、子育てや老後を考えると安心です」
家族とともに、都内の中低層マンションに住む30代の男性・Cさんは、住人の家族構成が多様なことが魅力だと語る。
「中低層マンションに住んでいる人は、単身世帯や、子供のいる世帯、老後を見据え一軒家から引っ越した熟年夫婦などさまざま。その分他人の生活に干渉しすぎないし、お互いの生活を尊重できる。余計な近所づきあいに悩むことがなくて気楽です。タワマンだと家族構成が似ていたり、低層に住む人がなんとなく高層階の人よりに対して気後れするといった、“マンション内のヒエラルキー”がありそうです……」
住環境や安全面、住人の家族構成。中低層マンションを選ぶ人にも、それぞれの人生観があるのだ。