日経平均は20000円を大きく割れることはないか
最後に日経平均株価とNYダウの見通しもお伝えします。
8月のNYダウは、1日に800ドル程度の急落を見せる場面もあり、世界的にリスクオフムードの様相を呈しているようにも見えます。ただし、チャートには事前に売りサインが出ていたので、この下落から利益を獲得できた人もいるでしょう。
日経平均も方向感のない展開ですが、市場参加者からは、あまり悪いセンチメントは感じられません。日銀が700億円規模のETF（上場投資信託）購入を行なうことで、相場が下支えされていることも、その理由のひとつでしょう。20000円を割れて大きく下落する展開にはなりにくいと予想できます。
8月は相場がV字回復するような季節でもなく、底固めに入る時期です。目先はレンジ相場で推移しやすいことから、今の時期にトレードする人は細かく利益確定していくのがベターです。レンジ相場の取引が難しいと感じる場合は、取引ルールと資金管理をチェックしましょう。心に余裕を持ちトレードに臨むことが重要です。投資におけるメンタルコントロールはマーケットの知識以上に大切なことでもあるので、相場が本格的に動き出す前に、その点を見つめ直してみてはいかがでしょう。
【PROFILE】池辺雪子（いけべ・ゆきこ）：東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金（約5億円）を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ／円、ドル／円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中（http://yukikov.jp/）
