「G(ゴキブリ)を見ると体が固まってしまって、動けなくなります。夜、どこから現れるか不安で眠れないのはしょっちゅう。恥ずかしながら彼女に退治してもらったこともありますが、いつもというわけにもいかない。
先日、またGが出没して、半泣き状態なときに便利屋さんに電話したら、『すぐに向かいますから』と力強い言葉に救われました。撃退してくれたときは本当にうれしくてG問題をお金で解決することは日常になっています。毎回、4000~1万円くらいかかりますが、安心・安眠を思えば満足しています」(Aさん)
20代男子大学院生Bさんも「便利屋に頼むのはは有意義な課金」と話す。
「小学生のとき、カブトムシを背中につけられたのがトラウマで……。黒光りしたボディを持つ虫はすべてダメになりました。上京する前は、母も父も素手でゴキブリを捕まえられるという強者だったので、僕はすっかり甘えていました。一人暮らしをしてからは怯える日々でしたが、便利屋さんに頼めば、安ければ3000円くらいで解決できます。捜索過程で複数のゴキブリに遭遇して、すべて撃退してくれたときは感動しました」
Bさんは「男のクセに」と友人から笑われたり、からかわれたりすることもあったし、彼女には幻滅されたこともあったという。それでも「ゴキブリ嫌いに男も女もない」と真剣な顔つきで力説する。
「もう男だとか女だとか、そんな問題ではないんです。今年の夏も自宅のエアコンをつけたらゴキブリが出てきて……やっぱり便利屋さんに頼んじゃいました。本当に感謝しています」(Bさん)
ゴキブリ退治が苦手だという人も、もう強がる必要はない?