寿司だけでなく、洋食からデザートまで、様々なメニューが楽しめるのが最近の回転寿司だが、そんな回転寿司にも、いくつかの種類がある。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう説明する。
「1皿100円前後のメニューがメインとなっているのが、『くら寿司』や『スシロー』、『はま寿司』など。サイドメニューも豊富で、ファミリー層に人気が高く、“和風ファミレス”に近い雰囲気を持っています。
一方で、一般的な寿司店のようにカウンターの中で職人さんが握ってくれる回転寿司店も人気です。具体的な店舗名でいうと、金沢発の『金沢まいもん寿司』や、京都発の『廻転寿司CHOJIRO』、渋谷ヒカリエの『まぐろ問屋 三浦三崎港 恵み』など。チェーン展開しているお店もありますが、そうではないお店もありますし、地方限定の店舗などもありますね。
価格帯は大規模チェーンよりも高く設定されていますが、その分ネタへのこだわりも強く、味の方はバッチリ。超高級店とまではいかないにしても、回らない寿司店のプレミアム感を手軽に味わうことができます」
そんな“プレミアム系回転寿司”の魅力はどんなところにあるのだろうか。愛好家たちに話を聞いてみた。
緊張することなくタブレットで注文
神奈川県川崎市に住む50代の男性会社員Aさんは、自宅近くの『金沢まいもん寿司』によく行くという。
「ネタは新鮮だし、メニューも豊富で、とにかくおいしい。低価格の回転寿司店では味わえないようなネタもいただけるのも嬉しいです。個人的に好きなのは“のど黒”。にぎり2貫で780円と決して安くはないのですが、食べずにはいられません。2人で行って、お会計は安くて5000円くらい、高いときは1万円近くするときもあります。でも、それだけの価値は十分にあると思います」