プロモーションの場は、テレビからSNSへ
かつては広告の代名詞であったテレビCMの仕事も、ネットを通じた宣伝手段の多様化により、減少傾向にある。特に、若者向けの商品のプロモーションの場は、テレビからウェブやSNSなどに移り変わりつつある。
「若い人がテレビを見ないので、制作費の安いウェブCMの仕事が増えているのが実情です。テレビの仕事と比べて、小粒なウェブの仕事などが主流になると、これ以上社員を雇用し続けるのも難しくなります。CM制作会社は、プロジェクトごとに個人事業主である映像作家を束ねる集団へと形を変えていくのではないでしょうか」
公共電波を通じて幅広い年齢層に届けられることが、マス広告であるテレビCM一番の価値。テレビの視聴環境や娯楽の多様化とともに、制作の現場にも変化が求められているのかもしれない。