例えば、月給8万8000円のパート勤めの妻が厚生年金に加入した場合、給料から天引きされる保険料は月額約8800円。国民年金の半額で、65歳からは報酬比例の年金を受け取ることができる計算だ。
「厚生年金に加入するなら、いっそ勤務時間を増やしてもっと稼ぐ働き方も選択できます。月給16万円で5年間加入すると、保険料は国民年金とほぼ同じですが、年金額はかなり増えます」(北村氏)
妻が年下であれば、忘れてはならないのが加給年金の申請だ。夫が65歳になって年金を受給すると、妻の年金受給がはじまるまでの間、夫の年金に年間約39万円が加算される。
これは妻が働いて厚生年金に加入していても、妻の年収が850万円未満であれば支給されるため、忘れずに申請したい。
妻はパートでバリバリ働いて給料を稼ぎ、夫は年金に“扶養家族手当”(加給年金)の加算をもらう――、これもダブルインカムの手法だ。
※週刊ポスト2019年9月20・27日号