この秋からの増税の影響によって、家計の切りつめは不可欠な問題に。今冬の暖房の電気代も安く済ませたいところ。実は、全世帯で8割が手つかずだという電力会社の見直しで、驚くほど電気代の節約は可能になるという。
とはいえ、電力会社を選ぶ時に見逃せないのは、安さだけではない。価格以上に、オプションで個性を打ち出す傾向が強まっている。
有名なところでは、ガス会社のガス代セットプランや、通信会社の電話料金とのセット割、楽天ポイントがたまる『楽天でんき』などがある。エネルギー自由化を推進する経営コンサルタントの江田健二さん(RAUL代表)が語る。
「ほかにも子育て世帯をサポートしたり、ゲームをする人ほどお得になるプランなど、話題性を狙ったオプションが数々あります。電力会社を変える時は、新たに契約する会社にのみ電話をすれば、それまで契約していた会社への解約の連絡は不要なので、自分の家庭の状況や趣味に合わせ、毎年、気軽に電力会社を変えても何の問題もありません」
変更の際は、契約年数の縛りなど条件付きの場合もあるので注意したい。また、新電力の中にはすでに業務を停止した会社も存在する。万が一、契約した電力会社が倒産してしまったら、どうなるのだろうか。
「電気は地域ごとに一括して供給されているので、契約した会社が倒産したからといって、停電することはありません。関東地方なら、自動的に東京電力との契約に切り替わります。ただし、それまで契約していた会社とのオプションなどのサービスは無効になります。不安な人は、規模の小さい会社は選ばない方がいいでしょう」(江田さん)