30代の女性会社員・Cさんも、同様の意見を漏らす。
「社会人になったばかりで、実家から通っていた頃は、光熱費的な意味合いで、数万円渡していました。でも、東京の会社に転職して一人暮らしを始めると、むしろこちらがお小遣いをもらいたいくらい(笑)。好きで東京に出てきているわけだから、何も言えませんが、給料は上がらないのに増税ばかり……。私たちが払っている税金や保険料が、もはや仕送り的な感じだと思ってほしいです」(Cさん)
両親にはお金ではなく思い出を
仕送りではなく、別の親孝行の形を模索しているというのは、30代の女性会社員・Dさんだ。
「半年に一度を目安に、両親を温泉旅行に連れて行っています。お金を送ることも可能ですが、祖父母の面倒を見ている両親を労わりたい気持ちの方が大きい。お金も大事ですが、思い出を一緒に作ることが、親孝行につながるのではないかと思っています」
実家へ仕送りをするか否か、どちらにしても、それぞれの事情と考えがあるのは間違いないだろう。