消費増税を経て、ますます節約意識の高まる昨今。これまで当たり前に行っていることが、実は間違っていたり、正しいやり方が以前と変わっていたりすることはよくあること。それは節約術もしかりだ。そこで、節約に関する生活習慣を再点検してみた。
電気代を節約するために、電気やエアコンをまめに消したり、弱にする対策を取っている人は多いかもしれない。ところが、節電の常識も日進月歩で変わっている。家電コーディネーターの戸井田園子さんが解説する。
「最近の照明はLEDが主流なので、つける時も、つけっ放しでも、省電力設計になっています。蛍光灯は点灯時に電力を消費するので、こまめに消すと逆効果。エアコンは、30分程度の外出ならつけっ放しの方が、温度変化に対応して、余計な電力を消費しなくて済むのでかえって節電になりますよ」
そのほか、扇風機を弱にするのはDCモーター付き扇風機なら有効だが、従来からのACモーター付き扇風機は、弱にしても消費電力は同じだ。
同様に家電を使わない時はコンセントから電源プラグを抜いておくという節約術も、そこまで有効ではないという。
「20年選手の家電を使っているなら別ですが、10年以内に買い替えた家電なら、待機電力はほぼゼロになっているので、わざわざコンセントから電源プラグを抜く必要はありません」と戸井田さんは言う。
特に、DVDレコーダーやテレビは電子番組の読み込み、エアコンは自動清掃などを行うので、抜かない方がむしろ効率的。炊飯機などの時計表示も内蔵電池を使っている。トイレの便座も最近は学習しているので抜く必要なし。気になる場合は、省エネモードを選ぶのが効率的だ。
※女性セブン2019年10月31日号