“高還元率”“裏メニュー”に沸いた昨年までとは打って変わって、今年6月からの法改正で「寄付金額の3割以下」「地場産品に限る」というルールが義務化された「ふるさと納税」。期限となる年末が迫るなか「ボーっとしてはいけない」と言うのはふるさと納税のプロたちだ。選び方が大きく変わる中、逃してはもったいない返礼品とはどのようなものか。
たとえば、ふるさと納税で「健康関連」の返礼品を選択するのも賢い方法だ。ふるさと納税の活用方法を指南するウェブサイト「ふるさと納税ナビ」編集長の内田綾子氏が話す。
「年に一度の機会として近くの自治体で『人間ドック』を選んでみるのもよいでしょう。奈良市が提供する『人間ドック PETがん検診』のように、各自治体ごとに半日・日帰りコースや宿泊付きプラン、脳ドックとのセットになっているものなど様々です。
寄付金額が決して安くはありませんが、それ以外でもマッサージ器や体重計、体組成計、活動量計など健康グッズを出している自治体があります」
毎年のふるさと納税をきっかけにして、つい後回しになってしまいがちな健康のための返礼品を選ぶことは、お金では買えない価値のある利用法かもしれない。
そうはいっても、やはり「お得」「高コスパ」がいいという人には、「ふるさと納税の達人」として知られるビジネスプロデューサーの金森重樹氏がこう教えてくれた。
「毎年リピートしているのは新潟県湯沢町の『「ありがとう湯沢」応援感謝券』です。寄付金額(下限6000円、上限はなし)の3割が『応援感謝券』として還元され、旅館からタクシー、飲食店、商店、スキー場の施設まで、湯沢町内であればほとんどの支払いが感謝券でできます。