今年8月1日、お笑い芸人・ネプチューンの名倉潤がうつ病を公表。妻でタレントの渡辺満里奈はインスタグラムで《家族で体調と向き合いながらゆっくり過ごしたい》と綴り、家族と二人三脚でうつ病に取り組む覚悟を見せた。もし家族が突然うつ病になったら、どう対処したらよいだろうか。
元専業主婦のA子さん(47才)の場合は7年前、IT関連会社勤務の夫(当時42才)がうつ病を発症。子供は当時13才・10才・7才。夫の月収は90万円から現在は25万円に減った。いちばんつらかったのは、夫が寝込み続けていることだったという。A子さんが当時を振り返る。
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目標を設定し、綿密な計画を立て、実現することに無上の喜びを感じるタイプだった夫。そんな性格もあってか、会社では花形の部署に所属していました。そんな夫に変化があらわれたのは、42才で昇進した時。「部下が言った通りに仕事をしない」などと、愚痴を言うように。仕事も急増したため、深夜に帰ってから自宅でも明け方まで仕事をする日々が続いたんです。
そんなある朝、出社しようとした夫が、玄関先で嘔吐。それでも会社に行こうとする夫を無理やり病院に連れて行くと、医師からうつ病だと診断されました。
帰宅し、まずは夫が管理していた家計を調べてみると、貯金がほとんどないことが判明。ショックでしたが迷っている暇はありませんでした。私はすぐに夫の会社に電話。休職と傷病手当の手続きをし、さらに結婚前にやっていた塾講師に復職しました。
結局夫は1年間休職しましたが、復職しても、周囲が腫れものに触るように扱うことに傷つき、また寝込むように。以前と同じ職場に復帰することは不可能だと感じ、転職しました。うつ病になると、以前のような生活や仕事はできないんだと実感。でも、7年の闘病生活で私たち家族は強くなりました。私の収入は倍増しましたし、子供たちも夫の面倒を見てくれるようになり、家族の団結力は強まったと思います。
※女性セブン2019年11月28日号