現金では決して買えない“買い物天国”ネットショッピングももちろん活用。
「肌寒くなってきたので冬物を買おうと思ってサイトを開くと、『5000円以上のご購入で送料無料!』の文字が目に飛びこんできて。つい色違いで2着追加しちゃいました。ポイントも貯まるし文句なしです」(佐藤さん)
目先の割引やポイントにつられ、ついつい浪費する。それがいかに本末転倒か、佐藤さんはお気づきではないらしい。神奈川県在住の福田紀子さん(48才)は最近、その深刻さに気づいたという。
「ママ友との忘年会の幹事を任され、みんなから集金したんです。お店への支払いはもちろん電子マネー。まとまった額だから、たくさんポイントがつくなぁとホクホクでした。問題が起きたのは後日。集金のお金をお財布に入れておいたのですが、そのことを忘れて“なんだかお金がたくさんあるなぁ”と、うっかり2人の子供の塾代を後期分まで一気に払っちゃったんです」
福田さんは1か月後に届いたカード利用明細を見て青ざめることになる。
「定期預金を切り崩してなんとかしましたが、後払いするクレジットカードって怖いな、と改めて感じました」(福田さん)
ファイナンシャルプランナーで防災アドバイザーの岡部梨恵子さんは、「家計の見直し」を手伝ってきた経験からこう話す。