昨年2月、「魚沼産コシヒカリが特AからAに格下げ」のニュースが日本中を駆け巡った。魚沼産コシヒカリと言えばブランド米の代名詞的存在。その王座陥落は“大事件”となり、当時の新潟県知事が定例会見で格下げ評価への疑問を表明したほどだった。
今年、魚沼産コシヒカリが特Aに復活を果たした際には、関係者が歓喜のあまり涙を零したという。それほど、ブランド米の格付けは市場に与える影響力が大きいということだ。
「米の食味ランキング」を実施するのは一般社団法人・日本穀物検定協会である。同協会が選抜・訓練した「食味評価エキスパートパネル」20人が炊飯した白飯を試食し、「外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価」の6項目を採点して評価する。エキスパートは産地や品種の情報を知らされないまま評価する。隣の人とはパネルで仕切られ評価員同士の相談もできない環境での“ガチンコ判定”だという。