すべての米が対象となるわけでなく、各都道府県の奨励品種であること、作付面積が規定以上あることなどが条件となっている。基準米であるコシヒカリのブレンド米と比較して、特に良好なものを「特A」、以下は順に「A」「A’」「B」「B’」と格付けするという。
今年発表された2018年産米の食味ランキングでは、銘柄中、特Aは55銘柄だった。ちなみに、B以下の評価を受けた銘柄はなかった。
五つ星お米マイスターでごはんソムリエの資格を持つ「玄米耕房 亀太商店」代表の市野澤利明氏は、この格付けをこう見る。
「米の格付けは優劣というより、食味や食感の違いと見るべきです。特Aには近年、『ゆめぴりか』に代表されるもっちりした食感の米が選ばれる傾向が強い。特A=もっちり系の米、と言っていいほどなので、あっさりした味が好みの人には、特AよりAのほうが合っているかもしれません」
※週刊ポスト2019年12月6日号