冬のコンビニグルメの定番とも言えるのが、レンジで温めて食べるタイプの温かいそば。今年のトレンドは「肉そば」だという。コンビニグルメに詳しいフリーライターの小浦大生氏は、こう話す。
「コンビニの弁当メニューは、その季節ごとの傾向があって、各社が似たタイプの新商品を販売することが多い。今年の冬は、ローソンとセブン-イレブンがそれぞれ、“肉”を具にしたそばを販売しています」
そこで、マネーポストのコンビニグルメ担当記者Aが、ローソンとセブン-イレブンの「肉そば」を実食比較してみた。
ローソンはオーソドックスな「牛肉そば」
ローソンでは『牛肉そば』(461円、税別、以下同)が販売されている。1包装あたりのカロリーは412kcal。牛肉、揚げ玉、ネギが具材として入っており、さらに七味唐辛子も別に添付されている。
「牛肉は甘めの醤油風味の味付けで、玉ねぎも一緒に煮込まれています。牛丼の具材のようなイメージです。味はそこまで濃いものではなく、つゆとの相性も良好。牛肉の風味がちょうどいい具合につゆに移って、奥深い味になっていると思います」
ただ揚げ玉については、好みが分かれそうだ。
「麺と具材がつゆに入っている状態でそのままレンジで温めるので、食べるときには揚げ玉がフニャフニャになってしまう。サクッとした食感はなくなっていて、揚げ玉の風味をほんのり楽しめるくらい。好みは分かれるかもしれませんが、個人的には、揚げ玉を別添にしてくれた方がよかったかな……なんて思いました」
全体的な印象は「オーソドックス」だという。
「肉が具材になっている麺類の場合、肉の方に力が入っていることが多いと思うんですが、このローソンの『牛肉そば』は、あくまでもおそばがメインで、牛肉はトッピングという印象です。牛肉の味よりもつゆの味のほうが圧倒的に強い。オーソドックスなそばを食べたいけど、それだけではちょっと物足りない……といった時はちょうどいいメニューだと思います」