10月の消費増税により家計の出費が嵩むなか、節約を試みる人は増えている。実際、総務省の家計調査によると、10月の世帯の支出は11か月ぶりのマイナス(前年同月比5.1%減)となり、その下げ幅は消費税率が5%から8%に引き上げられた2014年4月よりも大きかった。
そうした中で家計のムダをどう削減するかがポイントとなってくる。たとえば自家用車の場合はどうか。
自家用車の費用は、100万円単位の車の購入費用に加え、車検や保険、自動車税のほか、ガソリン代や駐車場代などで年間30万~40万円ほどかかる。仮に200万円で買った車に5年乗り、維持費に年間30万円かかるとすると、年間平均で70万円の支出だ。
一方、仮に1回1000円でタクシーを利用する場合、年間70万円の車の支出は、700回分のタクシー代に相当する。生活に車が不可欠な地方暮らしの場合はそう簡単にはいかないだろうが、特に都会に住む人の中には、家計の節約のために「あえて自家用車を持たない」という選択肢も増えてくるかもしれない。
※女性セブン2020年1月1日号