フリマアプリの代表格「メルカリ」。スマホを通じて手軽に個人間取引できることで、多くのユーザーに利用されているが、その利便性の反面、ユーザー同士のやりとりに疲れてしまい、距離を置いた人たちも少なくないようだ。
20代の男性会社員・Aさんは、不用品を出品するためにメルカリを利用していたが、最近はヤフオクか実店舗での買い取りにシフトしたという。その理由は、「購入希望者とのやりとりが面倒になったから」と明かす。
「厄介なのは、値引き交渉です。ストレートに、いくらまで値切って欲しいというならまだ断りやすいですが、『子どものため』『学生だから』『予算が足りない』といった自分の都合や、『被災したので』という断りづらいものまで。フリマというより“同情劇場”というか……本当に疲れました」(Aさん)
Aさんは、出品してから購入希望者のコメントや“いいね!”数の動向をウォッチし、1週間ほどで売れないようであれば、自主的に値下げを行うこともあった。売れ残りを避けるためにやったことだが、それが購入希望者から反感を買うこともあったという。
「値下げを断ったユーザーが、値下げ後に購入。評価で『値下げしてくれなかった』などと恨み節ともとれるクレームを書かれたことがありました」(Aさん)
うんざりしたAさんは、「値下げ不可」という記述を添え、限界の値段で出品することにしたが、あまり効果がなかったという。そればかりか、それを無視したうえで購入希望してくるユーザーの言葉にイラっとさせられるようになった。Aさんは「上から目線の人が多すぎる」とボヤく。
「『〇〇円なら即決しますよ?』『この値段なら買うので値下げOKですよね?』などと、まるで『値下げ不可』に対抗すると言わんばかりに、上からというか挑発的というか……。自分の思った金額でしか購入したくないなら、オークションサイトに行ってくれって思います」(Aさん)