実際にこれが功を奏したところがありまして、自分よりも10歳以上若い現在の20~30代の方々から多くの仕事をいただいています。この間に心掛けたのはとても簡単なことで「威張らない」「敬語を使う」「飲み会でお金は少し多めに払う」程度です。
M氏と話したことを受けて、私も「今までそうして来てよかった」と思うとともに、M氏が述べたように「社外に自分のことを悪く思わない、信頼してくれるかもしれない人を作っておくべき」という言葉を噛みしめるのでした。
また、同時にM氏が言っていたのは、「自分がうるさい高圧型の上司だったら、当時の部下は絶対に定年後の自分に仕事を回してくれない」という話です。その場にいた若者に話を振ったら「えぇ、確かにそうですね。嫌な思いをさせられた元上司と仕事したいなんて思いません。定年後もイバられたらたまったものではないですから」とのことです。
会社員である以上、いずれ定年はやってくるもの。とはいえ、定年後も働かなくては食べていけない時代。来たるその日に備え、常に年少者には丁寧に接しておくのが正しい態度なのかもしれません。