まもなく大学受験シーズンがやって来ます。試験ができなければ、もちろん大学に入ることはできませんが、それ以前に大事なのが「受験会場に着くこと」。ロクに下調べもせずに大学名だけを見て、「当然○○にあるもの」と思いきや、何とも微妙にそこから離れた場所にある大学は少なくありません。いま一度、チェックしておきましょう。
【微妙に違う場所にあるパターン】
●お茶の水女子大学
女子大学の中では最難関クラスの通称「お茶大」。当然、JR中央線の「御茶ノ水」駅が最寄り駅かと思ってしまいますが、実際の最寄り駅は東京メトロ・丸ノ内線の茗荷谷駅、ないしは有楽町線の護国寺駅で、御茶ノ水から歩くと小一時間は掛かります。「御茶ノ水じゃないの?」とツッコまれるのは、“お茶女あるある”。歴史を紐解くと、もともと御茶ノ水にあり、移転した際に改称しようという動きもあったようですが、結局そのままになったそうです。
●目白大学
これだけピンポイントな地名なら、JR山手線の目白駅が最寄り駅だと思ってしまいますが、目白大学があるのは西武新宿線の中井駅。目白駅から歩けば、たっぷり30分は掛かります。もともと目白駅近くにルーツとなる教育機関ができて、やがて「目白学園」となり、大学名にも「目白」が付いたという経緯。目白駅にはありません。
●国立音楽大学
とりあえず「こくりつ」と間違えられることが多いこの大学ですが、読み方は「くにたち」で、私立の大学。しかもややこしいことに、キャンパスがあるのは国立駅(JR中央線)でも国立市でもなく、立川市です。最寄り駅は西武拝島線・多摩都市モノレールの玉川上水駅。40年以上前に移転したものの、名前を変えなかったために、このような事態になりました。名残と言うべきか、付属の小中高は国立にあります。
●江戸川大学
「江戸川」と言えば東京都江戸川区を想像しそうですが、江戸川大学があるのは千葉県流山市。もともとは、江戸川区に設立された家政女学校がルーツなので、このような名前になっています。とはいえ、キャンパスこそ江戸川には接していないものの、流山市は江戸川沿いなので、納得といえば納得のネーミング。つくばエクスプレスの開通により、都内からも通いやすくなりました。