年末は大掃除や、お世話になった人に挨拶するなどして、すっきりとした気持ちで新年を迎えたいもの。そんななか、モノだけではなく人間関係を“整理”するという人もいる。そのきっかけや理由など、さまざまな本音を聞いてみた。
30代の男性会社員・Aさんは、学生時代からの付き合いがある仲間たちの人間関係を整理し始めた。
「お盆や連休の時など、年1度くらいは同窓会や大学時代のゼミのメンバーで集まることはあります。そういう人たちはいいのですが、問題なのはそれなりに仲が良くて、ちょくちょく会っていた人たちです」(Aさん)
Aさんによれば、仲が良かったからこそ、「すごく面倒に思うようになった」という。きっかけは何だったのか。
「30代になっても学生時代のノリを引きずって“痛い”人もいれば、愚痴を言いたいだけの人もいる。会社が激務だったり薄給だったり、また家庭の問題など、もうこちらにはわからない世界の愚痴を聞きたくはありません。誰にでもイヤなことはあるものですが、私の方がそれに耐えられなくなってしまいました。
昔は許せた人の“アラ”や“クセ”が、年齢とともに許容できなくなったことが大きいと思います。いつからか集まって飲んでも楽しめないことも多くなり、正直嫌気が差していました。飲み会に誘われても断るようにし続けていれば、連絡も来なくなります」(Aさん)
自分がストレスを感じることが大きくなってきた相手は、どんどん連絡先を削除しているというAさん。
「お金も時間も節約になり、何より余計なストレスがかからなくなった。別に学生時代からの知り合いだからといって、無理にずっと付き合わなくてもいい。今自分にとって重要な人を見つめ直し、そういう人間関係を大切にしていきたいと思います」(Aさん)