一方、20代・男子大学生のBさんも、パチンコ店の休憩スペースをよく利用するという。
「一応パチスロを打つこともあるんですが、最近の機種は出玉も少なくて、あまり勝てなくなってきた。高設定台とかチャンスゾーンに近い台なんかを探して打っているのですが、なかなか良い台がない。だから、パチンコ店に行っても、ずっと休憩スペースで良い台が空くまで待機しているということも多いです。気がついたら打てそうな台がまったくなくて、1日中休憩スペースで漫画を読んでいたなんてこともあります(笑)」(Bさん)
パチンコ店のトイレはなぜきれいなのか?
休憩スペースを使うことはないが、パチンコ店にはよく行くというケースもある。40代・男性会社員のCさんはこう話す。
「トイレを借りるためにパチンコ店に入ることは多いです。仕事柄、東京都内のいろんな駅を利用しますが、それぞれの駅周辺に、トイレを借りるためだけの行きつけのパチンコ店があるほどです。駅のトイレや駅に隣接している商業施設のトイレなんかは混んでいることも多いけど、パチンコ店のトイレは空いてるし結構きれいで、使いやすいんですよね」(Cさん)
パチンコ店のトイレがきれいで、空いているのは、何か理由があるのだろうか? 前出・藤井氏が語る。
「パチンコ店は、サービスが行き届いていないとなかなかお客さんが来てくれない。そのためにもこまめにトイレを掃除しているお店が多いのは、間違いないでしょう。あと、トイレの数自体はそこまで多くないのですが、意外と空いているのも確かです。パチンコユーザーは飲み食いせずに打ち続けている人が多いし、トイレに行く時間があればその分打っていたいという心理も働いているのかもしれません」
また、タバコ休憩のためにパチンコ店を使うという人もいる。30代・男性会社員のDさんはこう明かす。
「街中の喫煙スペースなども利用するのですが、パチンコ店であれば椅子もあるし、ゆったりタバコを吸える。帰宅時に最寄りの駅のパチンコ店で一服するのが日課になっています。今後、パチンコ店が禁煙化されるのは辛いですね……。是非喫煙専用の部屋を作ってほしいところです」(Dさん)
本来、パチンコ店のサービスはパチンコユーザーのためのものだろうが、パチンコを打たなくてもパチンコ店を活用している人がいるのもまた事実。そういった人々にも、パチンコ店の減少は様々な影響を与えることになるかもしれない。