「彼女は数年前、甥が大学に合格した際に『学費を出す』と申し出て、兄にきっぱりと拒否されています。その時点で、自分がでしゃばりすぎていることを悟るべきでした。T子が甥や姪を溺愛したのは、純粋に可愛かったからでしょうが、『これだけ色々やってあげれば、老後に一人ぼっちになった時、面倒を見てくれるかも』という淡い期待もあったかもしれません。
また、T子が気付いているかどうか分かりませんが、彼女のことを本当に怒っているのは兄嫁です。母親は時に子供を叱ることもありますが、T子は金で歓心を買うだけですから、子どもたちは母よりもT子が大好き。普通の母親なら、そんな状況は耐え難いでしょうね」(友人)
T子さんがリタイアするのは当分先になりそうだが、本気であてにしていた“甥と姪に面倒をみてもらおう”という人生プランが崩れたこともあり、ガックリしている様子。貢いだ分が返ってこないことはどうでも良いものの、もともと交友範囲は狭く、「これから何を楽しみに生きていけばいいのか……」と、50歳を前にして途方に暮れているそうだ。