何かと費用がかさむ自宅の光熱費で注目すべきは、電力・ガスの自由化である。エネルギー業界に詳しい経営コンサルタントの江田健二氏(RAUL代表)は言う。
「電力自由化で新規参入した会社の電気料金プランは、従来の規制価格より安いうえ、ポイント還元などの様々な特典がついています。単純に料金が安いプランを重視して契約すれば、年間1万円以上の節約になることがあります」
同様に、東京・大阪・中部エリアでは都市ガスも自由化されている。こちらも契約を見直せば安くなる可能性が。
「新規参入会社のプランがある東京では3000円強、大阪では5000円以上も年間で安くなります。新規参入会社の都市ガスも従来と質は変わりません」(新電力比較サイト運営者の石井元晴氏)
ただし、いずれも新規参入会社が乱立しており、どこを選べばいいか迷ってしまうかもしれない。
「電力会社はガスに、ガス会社は電力にそれぞれ新規参入しています。そこで、どちらかに一本化してまとめる方法があります。セット契約にすることで年間8000円、月額700円程度の節約が可能ですし、これまで契約してきた会社に連絡するだけだから手続きも簡単。一本化できるから支払いもスムーズになります」(同前)
※週刊ポスト2020年2月14日号