すると綿谷さん。オバのデパートのカードを見て、「年にどのくらいの買い物をしているか、だいたいわかります?」と聞く。
「ここのところ、地下の食品売り場でしか使わないから年に2万円もいかないと思う」と言うと、「年会費が2200円で、百貨店でのポイント還元は5%。年に4万4000円以上の買い物をしないと見合わないんです。不要ですね」とバッサリ。「そうか、そう考えればいいのか」とまっちゃんは、何度もうなずく。
「これは鉄則なんですけど、カードのポイントをどう使うか、出る先をハッキリ決めていないと意味がないんです。それを基準にもう一度、自分のカードの特性を調べて、いらないカードは解約しましょう。電話1本で済みますから」(綿谷さん)
「不要なカードのどれを残すかの基準の1つは保険です。いちばん保証額が大きいものはどれか、それを調べましょう」と言われれば、「ごもっとも」とうなずいたものの、「それはどうやったらわかるんですか?」と2人。
「カードが送られてきた時一緒に、分厚い“規約”が書いてある冊子が入っていたはずです」(綿谷さん)
「読むなってくらい細かい字で書いてある、あれね~」と遠い目のオバ。ダメだ、こりゃ。
すると綿谷さんは「年会費無料のカードにいい保険がついているはずがありません。普通のカードよりゴールドの方が、ランクの高い保険がついている。あと、気をつけなければならないのは、そのカードで航空券を買った場合にだけつく“利用付帯”の保険か、そうでなくても保険がつく“自動付帯”か。ホームページを見ればわかります」
もし、年会費を払ったばかりなら、カレンダーに目立つ印をつけて、解約し損なわないようにとも。
「貯まったポイントは、同じカードに落とし込む。たとえばJRE POINTはSuicaにチャージするのがいちばんだし、nanacoで貯めたポイントはnanacoに入れて使う。JALカードは貯まったマイルを特典航空券にして使うのが最も利用価値が高いんです」(綿谷さん)
なんとなくモヤモヤとしていたことがスッキリしたせいか、重症まっちゃんは、さっそく、クレジットカードの枚数を半分にしたそうな。
【Profile】綿谷禎子さん●クレカ・ポイント・マネーライター。通信費節約のほか、クレジットカード、ポイント、電子マネーから文房具までカバーし、ポイント活用などお得な情報を発信している。
※女性セブン2020年2月20日号