すっかり生活に定着したと言っても過言ではない「YouTube」。HIKAKINやはじめしゃちょーのようなYouTube発の動画クリエイター「ユーチューバー」が出演するような、若年層向けの動画で知られていたが、最近ではテレビに出演する有名人やスポーツ選手が続々と参入。視聴者層も拡大し、配信される番組や楽しみ方も変化しつつある。
テレビにはない身近さ
20代の男性会社員・Aさんは、休日には1日に2~3本のペースで、YouTubeを視聴している。観ることが多いのは、お笑いコンビやトリオによる動画作品。漫才の他、トークやチャレンジ企画などの多様なコンテンツが頻繁に更新されており、1作品の視聴回数は100万回に到達していることも多い。Aさんは、YouTubeが自身の「テレビの代わり」を担うようになったと感じている。
「YouTubeは時間を選ばずに、自分のペースで観られることが魅力です。芸人たちも同世代。面白い友人が配信しているような身近さが、ちょうど良いですね。まるで飲み会での面白い会話が流れてくるかのように、動画を楽しんでいます」(Aさん)
テレビにはない「身近さ」が、YouTube配信での強みだとAさんは考えている。
「TwitterやInstagramをきっかけに、一般人が発信する内容に触れている時間が増えてきた影響で、身近なコンテンツをより面白く感じるようになりました。テレビの情報の届け方は、あくまでもテレビの文法。そのためか、テレビ的な笑いに違和感をおぼえ、ますますYouTubeを観るようになっています」(Aさん)
コスメやファッションだけでなく、生活スタイルの参考に
YouTubeの動画を参考にし、日常に取り入れているのは30代の女性会社員・Bさん。クリエイターやインフルエンサーが、自身のファッションや美容や生活習慣を紹介する動画を、隙間時間に視聴することが多い。
「女性誌で紹介されるような新作ファッションやコスメに関する情報を、YouTubeの動画で得るようになりました。購入を迷っている商品も、良い面や悪い面も含めて率直なレビューで紹介をしてくれるので、参考になります」(Bさん)