また、相場展開、物色にも変化が表れ始めている。乱高下を繰り返す日経平均の一方で、TOPIX(東証株価指数)は19日にかけて3日続伸した。日銀は16日にETF買い入れ目標額の上限を従来の年間約6兆円から約12兆円に引き上げることを決定した。これを受けて、日銀の1日あたりETF買い入れ額は3月以降の1002億円から1204億円に増加している。東証1部では、野村総合研究所<4307>、マツモトキヨシ<3088>など裁定解消売りの影響を受けない「非225種」の優良株に逆行高が目立っていることは、今後の物色の上でのヒントとなろう。
物色人気は医療・薬品系、ドラッグストアなどでも継続しそうだ。このほか、25日にはかつて経営破綻したエルピーダメモリを買収したことで知られる米半導体製造大手のマイクロン・テクノロジー決算発表が予定されており、その動向も物色動向に影響を与えそうだ。
今週の主な国内経済関連スケジュールは、24日に2月全国百貨店売上高、25日に3月16日開催の日銀金融政策決定会合・主な意見、26日に2月企業向けサービス価格指数、27日は3月末権利付き最終売買日がそれぞれ予定されている。
一方、米国など海外主要スケジュールでは、23日に米2月シカゴ連銀全米活動指数、25日に米2月耐久財受注、米1月FHFA住宅価格指数、26日に英国金融政策発表、米10-12月期GDP確報値、27日に米2月個人所得・個人支出が予定されている。