介護離職したとはいえ、在宅勤務の業務は決して少なくない。『生活援助』がなくなった結果、A氏の妻は会社勤務時よりも心身ともに疲れ果ててしまったという。
安易な介護離職の判断は禁物だが、もし生活援助が打ち切られた場合、介護保険サービス以外の制度を利用する手もある。
「たとえば食事の場合、各自治体が用意している配食サービスを利用すれば、一食あたり600~800円程度で決まった時間に配達してくれるので、調理・後片付けの手間が省けます。炊事・洗濯はシルバー人材センターなどに依頼すると、1時間あたり1200円程度でスタッフを派遣してくれます」(高室氏)
様々なサービスを上手に利用したい。
※週刊ポスト2020年4月3日号