2020年は年初から新型コロナウイルスの話題で一色だ。一斉休校や在宅勤務など、私たちの生活も大きく変わったが、そうした中でこれまでの生活では感じることのなかった「モヤモヤ」も経験するようになった。
幼稚園児の子供を育てる30代の専業主婦・Aさんは、コロナ騒動以降、ママ友の言動に対して、違和感を覚えるようになったという。
「ママ友同士で育児の悩みを共有し、励まし合っていたLINEグループの話題もコロナ一色。近隣の感染情報や、育児上の不安などといったコロナウイルスに関する情報を交換する場へとすっかり変わりました。マスクやトイレットペーパーの入荷情報を、逐一報告する人もいます」
健康への不安が募る中で有用と感じる情報もあるが、一部の出所不明な情報には戸惑うことも多いと明かす。
「何々をすれば良い、といった信憑性のない情報を“良かれと思って”流すママがいます。本人には悪気がないのでしょうが、不確かな情報や噂レベルの話だと思っても、気持ちが落ち着きません。といって、注意すると今後の関係性にも影響しそうなので、適当な相づちを挟んでいます」
20代で共働きのBさん夫婦は、キッチンペーパーやトイレットペーパー、マスクなど、品薄となっている商品が不足したままでの生活を余儀なくされている。
「夫婦ともに、平日は朝早くから夜遅くまで仕事で忙しく、買い物はネットで済ませることがほとんど。毎日ドラッグストアを覗きに行く時間なんてなく、マスクなんてあと1週間分くらいしかありません。かといって、ケチって連続で使っちゃだめですよね……」