デートと家の相場感には男女差あり
2001年からの金額の増加が10%未満と、比較的小幅に留まったものを見ていきます。
●2001年からの増加率10%未満(10項目)
・普段着のシャツ(Tシャツを除く):2,920円→3,108円(+188円・6%増)
・1泊2日の国内旅行の総予算:36,635円→38,845円(+2,210円・6%増)
・デートの1回分の総予算(二人分):14,818円→15,656円(+838円・6%増)
・りんご1個:114円→120円(+6円・5%増)
・ビジネスホテルの1泊分の宿泊費:7,184円→7,548円(+364円・5%増)
・音楽CD:1,833円→1,910円(+77円・4%増)
・結婚式の披露宴に呼ばれた時のご祝儀:28,008円→29,110円(+1,102円・4%増)
・映画を見る:1,546円→1,556円(+10円・0.7%増)
・家(一戸建て・マンション):6,223万円→6,238万円(+15万円・0.2%増)
・ビールをジョッキで1杯:454円→455円(+1円・0.2%増)
10項目のうち、特に映画、家、ビールは1%未満レベルの変化と、20年近く経っても意識の上ではほとんど金額が変わっていないことが伺えます。
なお男女で金額の差が大きかった項目がいくつかあり、例えば「デートの1回分の総予算(二人分)」は男性の金額が2001年16,958円→2019年17,830円(+872円・5%増)、女性が12,605円→13,416円(+811万円・6%増)と、それぞれ金額が上がっているのですが、男女の差が4000円程度開いた状況も温存されており、興味深いです。
もう一つ、「家(一戸建て・マンション)」は、男性が2001年5,948万円→2019年5,928万円(-20万円・0.3%減)、女性が6,510万円→6,558万円(+48万円・0.7%増)と、こちらは女性の金額が男性より高く、かつ2019年にかけて金額が上昇(反対に男性は低下)しており、男女差が開いているのが特徴です。女性の相場感に立つならば、男性が女性のためにお金をかけるべきは、「デートよりも家」、ということになるのでしょうか……?