新型コロナウイルスの感染予防のため、自宅で過ごす時間が増えている昨今。動画配信サービス(VOD)で映画やドラマを楽しんでいるという人も多いだろう。そこで、主要な動画配信サービスの特徴を、ユーザーの声を紹介しつつ、今一度比較してみる。
今回取り上げるのは、Netflix、Hulu、Amazonプライムビデオ、U-NEXTの4つのサービスだ。
オリジナル作品が強力なNetflix
まずはNetflix。1か月あたりの料金は『ベーシックプラン』(SD画質、同時視聴可能数1)が800円(税別、以下同)、『スタンダードプラン』(HD画質、同時視聴可能数2)が1200円、『プレミアムプラン』(UHD 4K画質、同時視聴可能数4)が1800円となっている。その最大の特徴は、Netflixオリジナル作品が豊富であることだ。エンタメライターの大塚ナギサ氏が解説する。
「『ストレンジャー・シングス』や『全裸監督』、『FOLLOWERS』など、メディアでも取り上げられているオリジナル作品が多いことが魅力。また、『ROMA/ローマ』や『アイリッシュマン』といったアカデミー賞ノミネート作品もNetflixオリジナルです。これらの作品は基本的にNetflixでしか見られません。従って、“Netflixオリジナル作品を見たい”という明確な目的を持って、Netflixを利用しているというユーザーも多いです」
30代の男性会社員・Aさんは、『ストレンジャー・シングス』を見たいがために、Netflixに加入したという。
「いろいろなところで話題になっていたので、どうしても見たくなって加入しました。最初は『ストレンジャー・シングス』だけしか見ていなかったんですが、サイト上でいろいろとおすすめしてくれるドラマをちょっとずつ見るようになって、どっぷり。今は“せっかくNetflixにお金を払っているのだから……”という気持ちも強くて、結局Netflixオリジナル作品ばかりを見ています」
テレビ番組&劇場公開関連作が強いHulu
Huluは、月額1026円(税込み)。日本国内のサービスは、日本テレビの子会社が行っているということもあり、日本テレビ系のドラマやバラエティー番組も多く配信されている。
「映画や海外ドラマの配信サービスであるとともに、日本テレビ系の配信サービスでもあるのがHuluです。たとえばTBS系とテレビ東京系の配信サービスである『Paravi』はテレビ番組が主なコンテンツで月額925円(税抜)ですが、Huluは日テレの番組に加えて映画や海外ドラマも充実していて1026円。価格的にもお得感があります」(大塚氏)