任天堂が3月20日に発売した、Nintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』が、10日間で260万本を販売し3月の月間ソフトランキング首位に立つなど絶好調だ(「ファミ通」調べ)。同ゲームは、プレイヤーが自然あふれる無人島に移住し、釣りやフルーツ栽培、住人たちとの交流を通して、島での生活を満喫するという内容。新型コロナウイルスによる外出自粛のなか、多くのプレイヤーが、「無人島生活の様子」をSNS上でシェアするなど話題となっている。熱心に遊ぶユーザーに、その魅力を聞いてみた。
前作『とびだせ どうぶつの森』からプレイしているという30代の女性会社員・Aさんは、“自由度の高さ”が魅力だと語る。
「日時や曜日、四季ごとにしか遊べないイベントもあり、現実の世界と連動しているのが特徴で、とにかくやることが尽きません。季節限定の虫や魚をとったり、服を作ったり、部屋の模様替えをしたり、化石を掘ったりと毎日大忙し。かといって寝食を忘れて続けるほどの中毒性があるわけでもなく、少しずつ遊べるので、すき間時間にちょうどいいんです。自分のペースでコツコツと島を作って、達成感を味わえるのが良いですね」
20代の女性会社員・Bさんは、SNS上で自身のゲーム上の進捗状況を共有している。
「時間をかけて手入れした島や、デザインした服は、ついつい誰かに見て欲しくなる。人のものも、見ていて楽しいです。どうぶつたちもゆるキャラのようで変なクセがなく、癒やされます」
夫婦でともに遊んでいるというのは、20代の男性会社員・Cさん。
「ゆるふわで平和な世界感が、女性にもとっつきやすい印象を与えるのか、他のゲームは一切やらない妻も、これだけはプレイ。妻たっての希望で2台目のゲーム機本体を購入したほどです。競い合う要素もなく、勝ち負けでイライラすることもないので、ゲームを遊ぶ習慣のない人にもウケが良い。お互いの島を行き来して、花やフルーツを耕すのを手伝うなどして、夫婦のコミュニケーションツールともなっています」