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借金大国・日本、「緊急経済対策108兆円」の大風呂敷の中身

 表面上の事業規模は大きい。しかし、雇用の維持・事業の継続だけで80兆円あり、この部分の財政支出は22兆円にすぎない。しかも、この22兆円の内、9.7兆円は財政投融資である。元本返済の必要があったり、利子負担の大きな融資などが事業規模を大きく見せている。

 世界各国の感染拡大状況をみる限り、都市封鎖した方が良いに決まっている。しかし、今の日本の財政は、都市封鎖による事業者への多額の補償負担(給付金支給)に耐え切れない。政府に期待できない以上、国民が自覚、覚醒するほか、医療崩壊を防ぐ手立てはなさそうだ。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。

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