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日本人女性が経験した南アフリカの厳戒ロックダウン生活

ロックダウン中は酒の販売も禁止され、群衆に襲われる専門店もあったという

ロックダウン中は酒の販売も禁止され、群衆に襲われる専門店もあったという

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、3月26日からいち早くロックダウン(都市封鎖)を行ったのが、アフリカ最大の経済国家・南アフリカ共和国だ(5月1日からロックダウンは段階的に解除)。

 警察や軍隊も動員し、1か月以上に及ぶロックダウンを行った南アフリカでは、生活にどのような変化があったのだろうか。ヨハネスブルグ近郊に暮らす30代の日本人女性・Sさんに、ロックダウン下での生活の実態を聞いた。

トイレットペーパーなどの“買い占め”は発生しなかったという

トイレットペーパーなどの“買い占め”は発生しなかったという

 南アフリカのロックダウンでは、電気・ガスなどのインフラ、農業や食品製造業、食品小売りなどを除いた業種がすべての営業を停止。国境も封鎖され、旅客機の運航も一部の例外を除いて停止するほどの「鎖国状態」となった。

 外出禁止令のもとでは、食料品の買い物は許されるが、ジョギングや犬の散歩も禁止。スーパーマーケットでも酒やタバコなどの嗜好品の販売が禁止されており、商品の棚も鍵と鉄格子で施錠された。Sさんが語る。

「週1回の買い物以外、ほとんど家の外へは出ない日々が続いています。公共交通機関ではマスクの着用が必須ですが、スーパーに行くときはマスクが必須というわけではなく、アルコール消毒液を振りかけるくらい。基本的に外出すら出来ないので、一時期の日本のような買い占めによる混乱は生じていませんでした」(Sさん、以下「」内同)

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