積み上がると高額になる差額ベッド代だが、「払わずに済ませられることがある」というのは、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子氏だ。
「病院ではしばしば『この部屋しかベッドが空いていません』と伝えられることがありますが、基本的に病院都合の場合は払わなくても大丈夫です。
同意書に署名してしまうと差額ベッド代に同意したことになってしまうので、サインする前に“本人の希望でなければ請求できないはずだ”と伝える。また、事前に大部屋に移れるのかなどを確認しておくと、さらに万全でしょう。
入院費はホテルのように2日の滞在で1泊分ではなく、2日分の費用になるので、注意したいところです」
患者の中には医者や看護師からの心象が悪くなるのが嫌だと、病院の言うままに医療費を払ってしまう人が少なくない。しかし、「まずは医者と話し合うことが大切です」と黒田氏は述べる。
※週刊ポスト2020年5月22・29日号