マネー

賢い薬のもらい方 かかりつけ薬剤師、一包化加算の活用術

 注意したいのは、薬を「安くもらう」ことだけ追求して、健康を損なう本末転倒の事態に陥ることだ。

「とくに高齢者の場合、薬の管理が難しくなることもあり、かかりつけ薬剤師が24時間対応してくれると安心できます。また複数の薬を飲んでいるなら、薬局で一包化してもらえば飲み忘れや飲み間違いがなくなります。自分の状況に適した制度なら、積極的に利用したい」(前出・小谷氏)

 もっとも、薬の受け取り方には大きく分けて、病院や診療所でもらう「院内処方」と薬局でもらう「院外処方」の2種類があり、薬剤費に加算される調剤基本料は、院内処方のほうが安い。院外処方には、様々な手数料が加算されるのだ。

 だが、前出の木村氏も制度の賢い利用を勧める。

「確かに院外処方は院内より高くなりますが、薬剤師という第三者のチェックが入るメリットは大きい。何か所もの病院にかかり、それぞれの病院の近くの薬局で薬をもらう人は、薬が重複している可能性があります。処方箋を集めてかかりつけの薬局に一元化すれば、薬剤師が症状を考慮して薬を管理してくれます」

※週刊ポスト2020年6月5日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。