病院や薬局、ドラッグストアなどで薬を買うとき、実は余計なお金を払っている場合がある。仕組みを知れば費用を減らせることがあるのだ。そこで、どんな薬がどこでもらえるのかを把握し、より賢く活用できるよう、薬の受け取り方法をチャート化した(別掲表参照)。
まずは処方薬。病院や診療所でもらう「院内処方」と薬局でもらう「院外処方」の2種類があり、薬剤費に加算される調剤基本料は、院内処方のほうが安い。院外処方には、様々な手数料が加算されるのだ。
さらに、院外は立地や規模でさらに細分化される。高崎健康福祉大学准教授の木村憲洋氏が解説する。
「病院の近くで営業する門前薬局のなかでも、処方箋の受け付け回数が多い薬局ほど薬の調剤にかかる価格が安くなります。一方、特定の病院からの処方箋集中率が低い市中の調剤薬局は、最も価格が高くなります」
自宅にいながら処方してもらえるのが、新型コロナを受けての特例として対象が拡大されたオンライン診療や電話診療だ。
診療が終了すると、患者の希望する薬局に治療薬の処方箋を送ってもらい薬局まで取りに行くか、郵送で薬を送ってもらう。代金の支払い方法は、クレジットカードや振り込みになる。
その際、「オンライン服薬指導料」か「調剤基本料」(ともに3割負担で130円)がかかる。もちろん、オンラインでも先発薬か値段が安いジェネリック薬(後発医薬品)かの選択が可能だ。症状や値段などに応じて選択をしたい。