その後、緊急小口資金の貸付決定通知書と課税証明書を添付して、今度は生活費の補助となり、最大で60万円まで貸付されるという「総合支援資金」、家賃の補助を一部受けられる「住居確保支援金」を立て続けに申請したという。
「『住居確保支援金』はすぐに受給が決まりました。僕は“住民税非課税世帯”なので比較的早く審査が通ったようです。6月下旬には5月、6月分の補助、7月下旬には7月分、約5万円ずつが振り込まれると通達されました」
約1か月の役所通いで、当座を凌ぐための25万円ほどを“確保”した亀井さん。現在は総合支援資金の申請が下りるのを待ちながら、コロナの影響に左右されないような新しいイベントを企画しているという。
「総合支援資金は最大で60万円借りられるし、緊急小口資金の上限もあと10万円ある。10万円の定額給付金もこれから申請できる。少しでもまとまったお金があれば、今後どうするか、生活を建て直す計画も練りやすい。
もちろん、すべてが簡単な手続きではないが、こういう事態だからと、役所の人も懇切丁寧に対応してくれた。少なくとも、マスクを売っていた時のことを考えれば比べものにならないくらい気持ちも生活も安定します。そもそもどんなお金がもらえるのか知らない人も多いと思うので、まずは調べて、そして動いてみることが大事だと思います」