在職定時改定が導入されると、仮に65歳から5年間、月収20万円で働いた場合、毎年約1万3000円ずつ年金受給額が増えていく。
「これまで65歳以降に年金を増やす方法は、受給開始の時期を遅らせる『繰り下げ受給』ばかりが注目されてきたが、年金収入がゼロでも暮らせる人しか選べない方法だった。アフターコロナで先行きの見通せない世界には向かない。これからは“働いて毎年少しずつ年金額を増やす”という定年後戦略を考えるのがいいでしょう」(同前)
働き方の変容とセットで考えることで、不安定な時代の長生きリスクに対応できるのだ。
※週刊ポスト2020年6月12・19日号