ただし、それぞれ患者側にメリット・デメリットがあることも知っておきたい。
出来高払いは「(病院側が)退院を延ばしたり、治療を増やすことも可能」(前出・木村氏)である一方、DPCには「包括医療に含まれていない治療をやってもらえない可能性がある」(レディースクリニック市ケ尾の高橋誠治院長)という。
どちらの方法を採るにせよ、患者が病院・医師とのコミュニケーションを取ろうとすることが欠かせない。
「従来型の出来高制の病院に入院する場合でも、『できるだけ入院費用を抑えたい』と自身の事情を説明して、病院に相談することは可能です」(前出・高橋氏)
※週刊ポスト2020年6月12・19日号