「緊急事態宣言が全国で解除された5月25日から調査期間が始まっていることもあり、景況感の回復に期待する声が多かった。現在の景気の水準自体に対する判断では、ほとんどの指標が3月の水準さえ回復しておらず極めて厳しい状況が続いてはいるものの、先行き判断を含めて考えると、最悪期は脱したとみられます」
経済は少しずつ、平常化に向かっている。6月19日にはプロ野球が開幕、27日からはサッカーJ2リーグ、7月にはJ1リーグが再開される。「経済を動かしているのは市井の人々であり、そのマインドが明るくなれば景気は上向きます。野球もサッカーも無観客試合ではありますが、それでもスポーツの再開は人々を元気づけるはずです」と宅森氏は期待する。
最年少タイトル挑戦を決めた高校生棋士、藤井聡太七段の活躍も、ファンならずとも多くの人々を勇気づける話題だ。
「人々が明るい話題に飢えている中で、期待に応えてタイトル獲得が実現すれば、景気にもプラスの影響が期待できるでしょう」(宅森氏)