日常の移動手段にも値上げラッシュが直撃するかもしれない。経済アナリストの森永卓郎氏が言う。
「東京などの都市部では、電車やバス運賃の値上げが予想されます。通常、電車やバス会社の経営が悪化した場合、本数を削減することで赤字幅を減らしますが、コロナ禍では3密を避けるために、乗客を減らして本数を維持、または増やさないといけなくなる。混雑を避ける意味も込めて、鉄道やバス会社が値上げに踏み切ることもあり得る」
前出・森口氏によれば、「地方の路線バス事業者の約8割が赤字」という現状があり、運賃値上げは都市部だけに留まらない可能性もある。森永氏が指摘する。
「電車や路線バスを使用する人は、利用回数に応じて定期券にするか否かを見直したり、自家用車を運転する人は乗車回数を吟味してシェアサービスへの切り替えなどを検討してもよいでしょう」
※週刊ポスト2020年6月26日号