コロナ禍による家計への打撃に悩む主婦は多いが、働いて解消するというのも一つの手だ。かつての就活といえば、新聞の求人欄や求人誌、職業安定所などで情報を集め、市販の履歴書に記入して応募。対面でテストや面接をして採用してもらうのが一般的だった。しかし、いまはパソコンやスマホが1台あれば完結する。
インターネット上の求人サイトで職種や勤務時間などの希望条件を選ぶと、該当する仕事が一覧で出てくる。その中から応募したい企業の応募ページに進めば、企業と直接コンタクトが取れる。場合によっては、履歴書などもメールやサイトの応募フォームから送れる。さらに「Zoom」などのビデオ通話アプリでリモート面接が行われ、採用か否かが決定する。
いまや、一歩も外に出なくても就活ができる時代。つまり、外出を自粛しつつも、就活はできるというわけだ。
では、いま人材が求められている業種は何か。
「主婦に人気が高いオフィス系事務職は、数年前から業務の自動化が進み、縮小傾向にありました。さらにコロナの影響で求人が減っています。
一方で、慢性的な人手不足の業種もあります。スーパーマーケットなどの小売業、宅配などの物流、一部飲食などのサービス業、介護や保育などです。これらの仕事は、“エッセンシャルワーク”と呼ばれ、社会的に必要不可欠な仕事です。コロナの影響を受けても、求人はなくならないといえます」
そう教えてくれたのは、働く主婦層3万人の声を調査してきた「しゅふJOB総研」所長の川上敬太郎さんだ。ただし、エッセンシャルワークは、人との接触が必須な場合も多いため、現状では細心の注意を払う必要がある。