新型コロナウイルスの感染拡大について都民に警戒を呼び掛ける「東京アラート」が11日に解除され、日経平均は下値抵抗力を試す展開に転じてくることになりそうだ。物色的には、円高傾向がハイテク株の頭を抑える可能性がある。一方、ここから月末に向けて3月期企業の株主総会が活発化してくる。一般的に総会シーズンの相場は堅調というアノマリーがあり個別株物色が高まりやすい。物色も方向性を模索する展開入りが予想される。
今週の主な国内経済関連スケジュールは、15日に日銀金融政策決定会合(16日まで)、4月第三次産業活動指数、16日に黒田日銀総裁会見、17日に5月貿易統計、5月訪日外客数、18日に5月首都圏新規マンション発売、19日に4月27日、5月22日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨、5月消費者物価指数がそれぞれ予定されている。
一方、米国など海外主要スケジュールでは、15日に中国5月小売売上高・工業生産・都市部固定資産投資、米6月NY連銀製造業景気指数、16日に米5月小売売上高、米5月鉱工業生産・設備稼働率、米4月企業在庫、17日に米5月住宅着工件数、米5月建設許可件数、18日に米6月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米5月CB景気先行総合指数、19日に米1-3月期経常収支の発表が予定されている。