本物っぽいアドレスで送ってくる
スマホの場合、送り主は「楽天」、「Amazon」と表示されるのみで、メールアドレスは一瞬ではわからないことが多い。しかし、パソコンで見たり、スマホでも差出人のメールアドレスを表示させると、@マーク以降がフリーメールだったりして、明らかに怪しいとわかる。通常、企業は@マーク以降に企業名をアルファベット表記したものにしているケースが多いが、最近は目の錯覚を利用した巧妙な手口でだますようになっている。
例えばAmazon。“amaz0n”のようにアルファベットのOを数字の0に置き換えて、パッと見た感じでは、本物と間違ってしまうようなものも交ざっている。@マーク前のものにも、企業名を入れ、本物と信じ込ませようとさせるものもある。
また、最近は本物と同じメールアドレスを使う、なりすましの詐欺メールが増えていると言う。メールの文面も本物をコピーして作っており、違いは貼られたリンク先だけ。あとは本物と一緒なので、もはや見分けるのが困難なケースもあるという。
他にも、楽天を装って送られてきた詐欺メールから誘導されるニセサイトに行ってみると、本物とまったく同じ表示がされていた。
「これを見破るのはなかなか困難だと思います。メールが送られてきたら、そこに貼られているURLからアクセスするのではなく、一度、いつも利用しているインターネットからかスマートフォンの公式アプリから公式サイトを開いて、いろいろと確かめてみましょう」
公式ホームページから個人のアカウントにアクセスして、アカウントが凍結されていることはないとわかった時点で詐欺メールは削除しよう。
※女性セブン2020年7月9日号