ネット詐欺でいちばん怖いのは、クレジットカード番号を盗み取られることだ。カード番号、セキュリティコードなどがわかれば第三者から不正利用されてしまうこともある。
ショッピングサイトや携帯電話会社などの企業から「個人情報の確認のため」という名目でクレジットカード情報の入力を誘導することはない。それをまず念頭に置いておこう。それでも、もし詐欺にひっかかり、クレジットカード情報を入力してしまったら、すぐにカード会社に連絡をしてほしいと日本クレジット協会の担当者は言う。
「集められたカード情報をもとに不正利用されないためにも、利用停止の手続きをとってください。これによってカード会社はそのカードを使えなくします」(協会担当者・以下同)
利用停止の連絡はインターネットやアプリでできるケースもあるが、カード会社によって違うため、カードの裏面に書かれている電話番号にかけるのが、いちばん手っ取り早い。
不正利用されていないか明細書を確認
すぐに詐欺だと気づけばよいが、そうとは知らずに利用停止の届け出をしないまま過ごせば、不正利用される可能性も高まってくる。
もし、万が一、身に覚えのないカードの利用履歴があり、それが不正利用と判断されれば、支払う義務はなくなる。しかし、ここで注意したいのが、必ず引き落としの前にそのチェックを行うべき、ということだ。
「利用明細書は引き落としの数日前に届きますが、必ずこの時点で確認しておきましょう。そうでないと、引き落としされてからでは、この利用を認めて支払ったとみなされてしまうケースがあるからです」
月々の利用明細書は封書かメールで引き落とし前に届くので、面倒くさがらずに、何をどこで使ったかを細かく見るくせをつけておこう。