さらに、がんの終末期に限って使える医療費と看護費の「特別ルール」がある。ゆみのハートクリニックケアマネージャー沖野建三氏の解説。
「医師が“終末期”と判断すれば、訪問看護にかかったお金を介護保険ではなく、医療保険に組み込めます。高額療養費制度で支払いを抑え、空いた介護費用を訪問入浴や訪問介護といった他のサービスに充てれば、終末期の生活の質を高められるのです(別掲図3参照)」
賢く制度を使えば、費用を抑えて手厚くケアできる。自宅での看取りを検討する上で知っておきたいことだ。
※週刊ポスト2020年7月10・17日号