上手に利用したい年金担保貸付だが、実は2022年3月末で受け付けを終了する予定だ。理由は、老後の「生活の糧」である年金が返済に消え、結局、生活に困窮する人が少なくなかったからだ。利用者の約7割が「2回以上」のリピーターで、“依存”している高齢者がいたこともうかがえる。
「今後は、各都道府県の社会福祉協議会が運営する『生活福祉資金貸付制度』を活用することとされています。これは生活困窮者に低金利で融資する制度。年金受給者も生活に困れば利用でき、保証人がいれば無利子で、保証人がいない場合も年1.5%の低金利です。冠婚葬祭の経費で上限50万円、住宅の改修で上限250万円などとなっています」(前出・井戸さん)
年金暮らしだから借りられないとあきらめるのではなく、制度を賢く利用したい。
※女性セブン2020年7月9日号