冷蔵庫を開ければ、使っていない調味料がゴロゴロ――。そんな人は、多いのではないだろうか。緊急事態宣言解除から約1か月。振り返れば、自粛中には多くの人が「掃除&片付け」と「料理」にいそしんだことだろう。冷蔵庫の掃除をした人からは、「使っていない調味料がたくさん出てきた」という声があがり、一方で「自粛中にたくさん買った調味料の始末に困っている」という声も聞こえる。調味料にまつわるさまざまな悩みを聞いた。
30代の女性会社員・Aさんは、自粛期間中に冷蔵庫の大掃除をした。
「なんでも冷蔵庫に入れておけば、長期保存できるのはないかと信じがちなんですよね。先日、自粛期間中に冷蔵庫を整理したら、最後に使ったのはいつかわからないタバスコソースや柚子胡椒、七味唐辛子、青のりなんかがゴロゴロ出てきました。薬味が好きで、ついつい買ってしまうんですが、毎日使うものではないので、余りがちなんですよね。冷凍庫にも七味系がたくさんストックしてあって、5年前、10年前のものまで出てきました。
あとは、半額になっていたときに思わず買いだめしたドレッシングやソースも大量に……。安物買いの銭失いとはこのことです。自分で買ったものならまだいいのですが、始末に困るのは、お土産でもらったふりかけや、珍味みたいなやつ。自分の好みでないものは、あっても食べないものですね。思い切って全部処分しました」(Aさん)
Aさんとは反対に、自粛期間中に調味料を大量に買い込んでしまったと話すのは40代の男性会社員・Bさんだ。
「海外旅行に行けないので、せめて行った気分になろうと思い、大好きなタイ料理を作ろうと調味料を買い込みました」
Bさんはこれまで長期休暇の度に海外旅行に行っており、とくにタイはお気に入り。今年もまさに行こうとしていた時にコロナ騒動が起こり、ショックは大きかった。その反動でついつい調味料を買い込んだのだが、待っていたのは「飽き」だったという。