現在国内で流通しているのは、1989年以前に輸入され政府に登録されているもののみ。登録された生牙・印材には認定シールが添付されており、売買も政府への登録と販売管理が義務付けられるなどしているが、国内取引が禁止されていないことで、諸外国から批判を受けている。
そんな象牙にかわり、現在はチタンやカーボン、アクリル樹脂、中にはマンモスの牙といった素材も使われている。たとえば強度と透明度に優れたアクリル樹脂製の「LooKy」(ウィズアス)は、天窓から印面が見えるため、上から印影を見ながら位置と向きを間違えずに押せるので便利だ。
その他、「プロジェクタースタンプ」(天野製作所)は、暗い場所でも押しやすいのはもちろんのこと、明るい場所でも内蔵されたLEDの光によって印影が投影され、枠からはみ出すことなくまっすぐ押すことができると好評だ。
※週刊ポスト2020年7月24日号