「向こうは、それまでLINEでやりとりしているわけだから通話もできる状態だろうと考えているのかもしれませんが、こちらが電車の中とか外にいて出られないシチュエーションかもしれないとは考えないのでしょうか。くわえて、家族やよっぽど親しい人ならまだしも、そうではない人とは、LINEのテキストメッセージだからこそ、自分のペースでダラダラとやりとりできるのに……」(Aさん)
呼び出し音が鳴り続ける
20代の女性会社員・Bさん(美容関連)も、突然LINE通話がかかってくるのが苦手だと言う。
「電話番号を教えるのは抵抗があるけど、LINEならまあいいかな……っていう流れって、けっこうあると思うんです。でも、結局通話がかかってきてしまえば同じですよね(笑)。無料だから利用するんでしょうけど、『LINE(テキストメッセージ)じゃだめなのか』って思います。事前に『今から通話するよ』みたいなメッセージをくれるならまだいいんですけど。だって、通話料はかからないかもしれないけど、データ通信量は消費するわけじゃないですか。Wi-Fi環境下にいないときに、いきなりかけてこないで欲しいです」(Bさん)
LINE通話とスマホの電話の違いと言えば、留守電機能の有無もその一つだ。Bさんが続ける。
「LINE通話って、留守電機能がないから、かなりの時間鳴り続ける。10回コールくらいで出なかったら察してほしい。私が常にマナーモードにしているわけではないのも悪いのでしょうが、呼び出しが鳴り続ける時間が怖い。スマホの電話なら出なければ留守電に切り替わるので、いきなりかかってきてもスルーできるけど、LINE通話ってずっと呼び出し音が鳴り続けるので、無理してでも出なきゃいけないような気がする。
留守電といえば、一度、LINEのIDを交換した男性から通話がかかってきて、出なかった時のこと。ボイスメッセージで、留守電みたいに、『〇〇ちゃん、電話しちゃったー』と送られてきてゾワッとしました。ほんと、できればLINEでは話したくないです」(Bさん)
LINE通話のほうが気軽に感じる?
30代の男性会社員・Cさん(IT企業)は、LINEのやりとりの気軽さが通話機能でも感じられるのではないか、と分析する。